コラム
2025.11.26
ポリエチレンショッパー(ポリ袋)の印刷について!

■ポリエチレンに印刷するということ
前回、ポリエチレンショッパーができるまでの工程・期間についてお話させていただきました。今回は少し深堀りしてポリエチレンショッパーへのデザイン再現方法となるグラビア印刷について気をつけていただきたいポイントをQ&A方式でご紹介します。
■ポリエチレンフィルムへのグラビア印刷
Q1 紙の印刷とポリエチレンの印刷は同じ?
A.違います。
印刷方式は同じですが、紙は繊維にインキが染み込みやすい素材です。ポリエチレンは表面がつるつるしていてインキが染み込まず、一見インクが定着しているように見えますがはがれやすく定着しません。同じように印刷しても素材の違いで密着の仕方が異なります。
Q2 どうすればインキを定着させられるの?
A.ポリエチレンフィルムにコロナ放電処理を行います。
ポリエチレンフィルムの表面に高電圧の電気を当てることで素材の表面は目に見えないレベルで変化し、表面上に親水性を生みます。これによりフィルム表面の濡れ性が向上し、インキの密着性が高くなります。
Q3 コロナ処理をすれば完全にインキが付くの?
A.残念ながら「完全」ではありません。
コロナ放電処理のかかっている部分でもインキはあくまでフィルム表面に付着している状態なので、強い摩擦などが加わると少しずつはがれてしまうこともあります。特に印刷面をこすったり、紙や布などとすれると、インキが移ることがあるのです。
※ポリエチレンフィルムの表面に印刷がされている製品の使用上の注意
インキの接着強度以外にも油性インキを使用している点やインキの顔料による注意など以下にまとめました。

当社では素材ごとの特性を把握したうえで、製品トラブルを未然に防ぐために、
ご提案時には注意事項も併せてご案内しております。
日常的に使われているポリエチレンショッパーだからこそ、
ご使用されるお客様にも分かりやすく、安心してお使いいただける製品をご提供いたします。
